2児の母です。
ある時、またいつものイタズラをした4歳の娘に
「どうしてまたそんなことやるの?!」
と、呆れ半分で叱りつけた。
すると、娘は...
いつもなら母親の言葉を無視して他の遊びを始めたり、ときには反抗的な表情を見せ母親の怒る口調を真似たりするのだが、
今回は違っていた。
大声で泣きだしたのだった。
それも悲しい表情で…
どこかをぶつけて痛いから泣いているのかと思ったけれど、
そうではないようだった。
涙が溢れる悲しくて悔しいような瞳でこちらを見るので
胸が締め付けられた...
母親である筆者は最近怒り疲れをしていると感じていた。
それは育児の新たな壁に直面していた
言うことを聞いてくれなくなった娘とのコミュニケーションが、上手くいっていないことに不安を抱えていた。
怒ることに疲れるほど、
自分は怒ってばかりで
娘は、怒られ疲れしたのかもしれないとその時悟った。
切ない泣き声で、
胸が苦しくなった。
「ママが怒ってばかりだったね。
怒られることが嫌になったの?」
娘は泣きながらうなずく
「そっかあ。。。怒ってばかりでゴメンね。」
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「ママも怒らないようにがんばるから、ママの言うことも聞いてくれる?ママが嫌だって言ってることはやらないでくれる?おもちゃで遊ぶのはいいんだよ。でも、お部屋を散らかしたらちゃんとお片づけしてくれる?」
娘は全てにうなずいた。
私は娘をぎゅーっと抱きしめた。
娘は通っている園の先生が好き。
園では先生の言うことをちゃんと聞くそうだ。
遊んでくれる従兄弟のお姉ちゃんたちも大好き。
筆者の妹や義兄義姉である叔父叔母たちのことも...
娘はみんなのことが好き。
みんな優しいから好き。
近頃、私以外の人の言うことは聞くのに、どうして母親の言うことは聞いてくれなくなってしまったんだろう…と、
情けないことに、自分ではわからないでいたのだった。
娘が今回、涙で訴えてくれたことは
筆者が直面していた育児の壁を壊すためのヒントとなるべき重要な出来事でした。
娘は怒られることがイヤだった。
毎日毎日、なんで怒られることばかりやるんだ!!!!!という母親の気持ちとは逆に
毎日毎日、なんで怒られなきゃいけないの?????という「?」がいっぱいになり、ついに涙となって溢れてきたんだろう。
「早く!片付けなさい!!!!!」
という、言葉ひとつにも
なんでそんな怖い言い方するの?
と、疑問を持った自分の幼少期を思い出した...
怒っているつもりではなかったはずなのに、
その当時の母親の気持ちがよくわかったのと、
怒っているつもりではなかったはずなのに、
強い口調で言われることは
落ち込むし、嫌な気持ちになる。
いくつになってもそれは変わらない…
そう.....
怒られ慣れてる人なんていない。怒られることはいくつになっても慣れないことなのだ。
頭ではわかっていたつもりなのに、
感情をコントロール出来ていなかったのは母親である自分の方であったと反省したのであった。
確かにイライラしていた。
思うように行かないことが続いたり、
予定が詰まっていたりして慌ただしい日々が続いていた
筆者に余裕があれば
一緒におもちゃを片付けよう!と、促すことができたはずなのに。
プンプンした鬼ババは
小さな子供に怒りを言葉でぶつけながら
散らかったおもちゃをガチャガチャと音を立てて
片付けていた
昨日も、一昨日も、その前の日も、先週も…
そんな鬼ババの言うことを聞きたくなくなる気持ちがよくわかった。
怒ることをやめることにした。
むしろその方が...
子供にやる気を促した方が
かえって時間短縮につながる場合もあるということをあらためて知った。
人に怒られるのは誰だって嫌だ。
よほど的確な場面で怒られないかぎり素直に言うことを聞けないもの
怒られたくないから
怒られないために知恵をつけてきたようなもの
それもまた成長に当てはまることなのかもしれないけど、
小さいうち、若いうちは
反抗心を生みかねない
実際自分がそうだったから。
わかっていたはずが
立場が変わるとわからなくなってしまうもの。
子供が言うことを聞いてくれないと感じるようになったとき、、
案外親である自分の方に原因があるのかもしれない。
言葉にすると単純ですが、
自分が変われば相手も変わる。
笑顔が増えた我が子を前より愛おしく思い、前よりもたくさん抱きしめるようになったのだった。
おしまい
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