子供の療育が足りていないと感じている方へ。自宅でやれることがある!
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なかなか予約が取れない療育。取れても月に1回とか...。月に1回でも着実に身になっていると感じてはいますが、就学も目前。欲を言えば...もっとやらなきゃいけないような...。
スマホの動画を見せているよりは、親子で勉強に取り組む時間も作ってみてもいいのでは?いや、むしろその方がいいに決まってる!
我が家はOTだけを受けていたときから、OTでやった内容をなるべく家で復習を重ねていました。新たにSTをプラスして再スタートしたわけなのですが、
施設での療育は...先生が教えてくれるからこそ、身が引き締まる思いで取り組めるのも確かですし、特殊な教材も専門的な知識も豊富。
でも、よくよくSTの内容を思い出してみると...家でも出来るんじゃないの?って思う方も少なくはないはず。
そこまでとはいかなくても、お家で簡単に出来ることから始めればいいと思いついた自宅で行う療育をご紹介いたします。
日本とイタリアのハーフの姪とダウン症クオーターの娘。二人のコミュニケーションとは?
少し話が横にそれますが、
日本人の父とイタリア人の母を持つ姪。
クオーター…つまり1/4がダウン症の染色体を持つ娘。
二人はめでたくも同じ年の従姉妹としてこの世に生を受けた。(詳しくは姪は半年遅く生まれた。)
姪はニューヨーク在住のため、早くも英語・日本語・イタリア語の3ヶ国語をマスターし始めている。
一方娘は日本語もままならない5歳。恐るべしダウン症染色体のマイペースさといったらない…笑
(ハロー!やチャオ!なら言えるけどね!)
娘と姪が最後に会ったのは1年前。(娘...4歳、姪...3歳半)娘はまだオムツを履いていて、
姪はもちろん一人でトイレに入っては上手にお尻も拭いていた。食事も上手に食べていた。日本語も少し話せるようになっていたけれど、残念ながら二人の会話は常に一方通行。
だけど二人はよく手をつないで、姪が娘を妹のように接してくれていた。姪は日本語学校で学んだ日本の童謡を口ずさみ、言葉は話せない娘も同じリズムをとっては共にしゃいでいた。
幼い子供時代は言葉が通じなくても一緒に遊ぶことが出来るけれど、成長とともに言葉を覚えるのはもちろんのこと、人の気持ちを感じ取れるようにならなければ、コミュニケーションが成り立たなくなってくるだろうね。いつまでたってもハローとチャオ!しか言えないままじゃね…
娘がもう少しお話が出来れば、きっともっと今でもやり取りは出来たんだろうけど、SKYPEを通じても、娘は変顔をするだけ。それでも姪は笑ってくれて、姪も応戦してくれたりもする。
きっと姪の両親は日本語学校、イタリア語学校、現地の英語学校…どこに通わせるか悩んだことだろう。
一方、娘は支援学校へ進級するか、普通学校の支援級にするか、普通級にするか現在猛烈に迷っている最中。
いつか二人が楽しく会話出来るようになったら…それは単なる親の望みではあるけど、それは可能なのかな?
姪に3カ国語を教えようと決めたのは姪の両親であり。かといって3カ国語の授業を受けているわけではない。母との会話でイタリア語を学び、父との会話と日本語学校で日本語を学び、両親の話す会話から英語を耳にする。姪はその環境に置かれて自然と言語を身につけていた。
せっかく姪が日本語を話せるようになっても、娘が言葉を話せなければ...
広汎性発達障害であり発達遅滞のある娘に英語を学ばせられるようになるのはきっとまだまだ先のことになるだろうけど、高望みせずに、まずは日本語からね。
自然と言語を身につけられる環境を作ってあげること。
保育園という集団生活を送らせてあげることだって親の務め。
それは親にしか出来ないこと。
娘のペースを見ながらようやく先月から開始した言語療法ST。
療育の現場は、教え手が不足しているためOT(作業療法)同様に、STも月に一回組み込んでもらうのがやっとだった。
はたして月1回のSTで足りているのか?
このペースでは、小学校進学までに身につけたいことを習得するまでには間に合わない。いつまでたっても遅れの尺を縮めることは難しいと感じる。
我が家が通うリハビリ施設まで、片道車で1時間。
本人のやる気も重要だけど、
親にとっても、その往復の時間は惜しいものに感じるため、リハビリの回数を増やすことが必ずしもプラスになるわけではない。
そうなると、家でやれることをいかに工夫するかが重要な鍵になってくるのではないだろうか?
そこで、自宅で学習教室始めました!!!!!
(そんな大それた物ではありませんが)
毎日寝る前に少しずつ。(いつもならスマホを見たがる時間...)
数字の勉強から始めています。
自宅で行う療育
5歳になりましたが、11から上はまだ発語できません。数字もまだちゃんと書けません。物を数えるのも苦手で、「これ何個ある?」と聞くと「何個!」とそのまま返して来ます。。。
知らないうちに「あいうえお」をた行まで発せられるようになっていた2歳の弟に、出だしから遅れをとってのスタート。
まずは数字の書いてあるマグネットを順番通りに並べるところからスタートしました。
その後、幼い子供用のドリルを本屋さんで探しましたが娘に合ったものが見つけられず、なおかつドリルって何度も練習させたいものが数ページしかなかったり、余計なイラストが多かったり…好き嫌いもあると思います。娘は絵に目が行って意識が散りやすいのでシンプルなものがよかったのです。
そこで娘のための簡単なドリルを製作してみたりもしました。それがちょっと手間に感じたため、ダウンロード出来るドリルってのもないかどうか検索してみたところ…
ありました。ありました。
シンプルで、しかもA4用紙にプリントアウトすれば何度も練習出来るものが。
販売されているものよりコストも削減出来て尚且つシンプルなもの。
「あいうえお ドリル」
「ひらがな ドリル」
「数字 ドリル」
と、検索するとダウンロードサイトがいくつも出て来ます。
初級編オススメのダウンロードサイトを少しご紹介いたします!
ちびむすドリル
数字の書き方練習に。イラストが入ってないところがいい。
A5サイズ仕様なので我が家は113%に拡大してA4サイズ用紙にプリントアウトしています。(ちなみにインクコスト削減も兼ねてモノトーン印刷にしていますが、きれいに印字されますよ。)
ひらがな練習用もシンプルでおすすめです↓(なぞるタイプ)
キッズステップ
数字を数えるのにシンプルでわかりやすい。子供の好きなシールを貼ってもいい。
プリントキッズ
作業療法OTでもお馴染みの「迷路」や「点つなぎ」や「なぞり書き」。親子で遊び感覚でやってみてはいかがでしょう!
どれもダウンロード無料です!気が利く〜!!!!!各サイトではバリエーション豊富なドリルが揃っていますのでお子さんに合ったものを探してみて下さい!
発達支援や療育の現場は人手不足?
理由は定かではありませんが、福祉の大部分が税金で賄われているため、この分野を手厚くしようとすれば国民の支払う税金だって必然と増えることになりますよね。
税金の無駄遣いをなくし、必要とされているところに必要な資金が運用されたらいいのですが…なかなかそうもいかないのが現状といったところでしょうか。
療育を無料で受けられるだけありがたいこと!と思って、数や時間に限りのある療育を有効に活用しましょう!
普段の生活だけでは気づけなかったものを療育では気付かせてくれます。
その子がどこまで出来てて、どんな分野が得意か不得意かを見ながらレベルに合わせて質台を用意してくれています。クリア出来たら難易度を上げ、出来ないところは何度も繰り返して行う。
それを利用しない手はないと思いませんか?!療育の内容を盗み取ってしまうのです!それを参考にして自宅で実践していけばいいだけです。
現在我が家にとって、その勉強時間が娘との貴重なコミュニケーションタイムでもあります。
本人も楽しいみたいで、娘自ら「おべんきょうする〜!」と言ってきます。
飽きさせないために、嫌にさせないために気をつけていることといったら...
遊び感覚で楽しく始める
「よ〜し!お勉強始めよ〜!!!」子供が楽しくなるような声掛けを心がけます!
毎日短時間
毎日短時間。集中が途切れたら「はい!続きはまた明日ね!」って。ダラダラやらせずにサクサクッと!出来ない日があってもOK!そこは臨機応変に!
親がしっかり向き合う
家事もストップし、短時間だけしっかり子供と向き合うことが大切!会話する力も身についてきます!
やる気を持たせる
問題が出来たときはとことん褒める!終わった後も褒める!
無理にやらせない
気が向かないときは無理にやらせない。子供もそうですが、親の都合で今日は出来そうにないってときは無理してまでやらない。親のイライラが子供に伝わってしまいますから。でも、子供の方から「おべんきょうしたい〜!」なんて言ってきたら、やる気のある子供の気持ちを尊重して応じてあげましょうね。
何から始めたらいいのかわからない時こそ療育の内容を参考にし、場合によっては先生に聞いてみてもいいと思いますよ。療育の復習を家でもやっていることは先生にとっても喜ばしいことのようですから。
娘にとって、母であり先生でもあり続けられるよう親自身も教え方をマスターしていかなくては…
いつしか娘と姪が会話出来る日が来ることを願って…継続するのみ。
長い長い道のりになるだろうけど、諦めてしまったらそこで終わり。
諦めない限り、ずっと続く…
無理して行う必要はありません。親がやる気になって楽しく始められる環境や心境が整ってからでいいと思います。
言語療法(ST)が足りてないのでは?と感じている親御さん。自宅でドリルを始めてみてはいかがでしょう。