妊娠中、痔に悩まされている妊婦さん...お辛いですよね。お産となったらどれだけ悪化してしまうのか...考えただけでも不安になります。そうです。何を隠そう筆者もまた痔持ちの妊婦生活を送り、痔を抱えながら出産に挑んだ一人でした。
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いたってまじめなお下のお話
筆者が痔持ちの妊婦になったのは第二子を妊娠中。(いえ、その前からの何度も痛い痔は経験していますが...第二子妊娠後期は悪化の糸を辿るばかりでした。)うっ血して出来たイボが外側に出てしまう内痔核(ないぢかく)に悩まされ、入れても入れても出てしまうイボ...入れても痛い、飛び出ても痛い...。お産となったらどんだけヤバいことになってしまうの?!!出産を迎えるまで、とにかく不安でたまりませんでした。もちろん陣痛やお産の方が恐怖なのですが、それに匹敵する程、痔主の出産は清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟が必要!と言っても過言ではないくらい...
悲惨な体験談...
妊娠、出産を期に痔になってしまう女性は大変多いのです!
もうすぐ臨月の妊婦です、今までで1番痔が悪化して花開いてしまいました、内核痔、外核痔がおしりの穴にボコボコできてました、お陰で穴は全く見えません、出産前に少し位はよくなるよう、薬をぬったりしてるんですが、全くよくなりません、yahoo!知恵袋よりxxxxxxdivaxxxxxxさん
夜中の出産だった為先生と看護士さん2人しかおらず手が足りない状態だったので押さえてももらえず、案の定カリフラワー状態になってしまいました。yahoo!知恵袋よりhimeou05150728さん
出産時はそりゃもう、陣痛の痛さで痔のことなんてわすれてました。が、やはりいきんでしまうので痔がカリフラワー状態。多分、そのままいったら脱肛もあったかも。yahoo!知恵袋よりookinakokorowomotitaiさん
出産時は陣痛の方に必死で痔のことは忘れていましたが、出産後落ち着いてきた時にお尻の痛いこと痛いこと!yahoo!知恵袋よりjijijinjijijinjijijinjinさん
ただごとではないです...。
妊娠中はなぜ痔になりやすいの?
妊娠中はホルモンのバランスが崩れ、便秘になりやすい傾向にあります。便秘こそが痔の大敵!
お腹が大きくなるにつれて腸などが圧迫されて血行が悪くなる。
妊娠前のように身軽に動くことはできず運動不足になりがち。
ステロイド不使用の妊娠中にも使用出来る軟膏があり産婦人科でも処方してもらえますが、
イボ痔は軟膏の塗布だけではどうにもならない場合もありますよね。(念のため薬の処方はしてもらってくださいね)
筆者が行った妊娠中の緩和策
妊娠後期にイボ痔を完治させるにはおそらく無理があります。そこで、筆者は緩和対策のみに重点をおくことに決めました。
■身体を冷やさない
特に下半身です。マタニティレギンスは手放せませんでした。くつ下を履いて足の冷えを防ぎ、腰回りやお尻周りが冷えていないかをこまめにチェックしましょう!
■身体を温める
湯船で温まるのが最も効果的です。時には尾てい骨の辺りやお尻の両サイドにホッカイロを貼って温めるのもおすすめです!(※衣服の上から)
■トイレの長居は禁物!
トイレにまでスマホを持ち込む方って少なくないはず...。トイレで用をたす最中にニュースを1記事読んだり、ゲームアプリを1試合やってしまいがち?!これもまた命取り!!!トイレは短時間で済ませましょう!なかなか出ない...なんてときは、一旦切り上げることが重要。身体を動かしてから出直すのが一番です!
■排便後は白色ワセリンを毎回塗布
排便後は必ずウォシュレットやシャワーでなるべく清潔にした状態にして、保護するために潤滑材を塗っておく。産婦人科で軟膏を処方してもらった方はそれをこまめに塗布してください。
■便秘対策に酸化マグネシウムを服用
妊娠中期以降は便秘にも悩まされていました。おそらくこの便秘こそが痔の発端でした。排便時に毎回硬い便を出していては痔の自然治癒が追いつきません。少しでも便を柔らかくするために産婦人科の先生に相談し、酸化マグネシウムを処方してもらいました。
(酸化マグネシウムの上手な飲み方!)
上記のことを行ったことで、痔は完全に治癒したのかというと...
そう簡単に治りません。あくまでも悪化を防ぐのみの対処法となりましたが、放置するよりはかなりいい状態になるはずです。
良くなったり悪くなったりを繰り返し、出産の時は刻一刻と迫って来ました。
そして迎えた生涯二度目の陣痛...
生理痛よりも強い痛みを感じ、もしやこれは陣痛?
15分おきに定期的に痛みが出るようになりそれを確信しました。
徐々に痛みは強くなって行き、やはり来ました。
陣痛の波に合わせて患部全体にズッシリとした痛みが...
排便時とは比較にならないほど、陣痛時はお尻に力を入れたくてしかたがない状態に陥ります。それは分娩台に上がった時にピークを迎えます。
陣痛の波が押し寄せるたびに重い痛みが襲う。その圧と痛みで気分が悪くなりそうなくらい。筆者はこれには長時間耐えられる自信はないと判断。痔が悪化するのを覚悟でお産に挑むか?それとも何か方法は...?
「(分娩時も排便時も)いきむ時は患部に力を入れないように!!!!!」
肛門科の先生も、産婦人科の先生も共通しておっしゃっていた言葉を思い出しました。
試しにある物で押し当ててみようと決心したのでした!
痔持ちの筆者にとって陣痛にいきみ逃しと、痔悪化への恐怖に役立ったもの...
それは、テニスボール。
そうです...陣痛時にいいと言われているテニスボールです。
第一子の出産時はテニスボールの使い方がよく分からず、陣痛がピークに達したときに初めて主人や母親にテニスボールを押し当ててもらったのですが、なんとも不快で、挙げ句に「やめてええええええ!!!!!」と叫んでしまった始末。
よっぽど凄腕のプロにやってもらえば違ったのかもしれませんが、力加減やタイミング、微妙な位置のずれが気になってしまい、結果...いきみ逃しに集中出来ませんでした。
そんな経験もありテニスボールへの多少の不信感はありましたが、テニスボールは役に立ったとの意見も実際に聞いていたので、再チャレンジです。今回は陣痛が始まってわりとすぐに使用してみたのです。
その圧迫方法とは...
■陣痛だと確信してからわりとすぐに。
■お尻にテニスボールを当ててその上から座る。
■痛みの波が押し寄せて来たら、自らの体重で加圧する。
その結果
変に力が入らなくて、外に出てしまいそうな恐怖から逃れられたのです。
これは!!!かなり楽かもしれない!!!そう思った筆者は、横着な作戦を目論みます。ショーツとレギンスの間にテニスボールを仕込み、陣痛が押し寄せて来るたびにテニスボールの上に座り込むようにして圧迫し続けたのでした。
(この対策法は内痔核と切れ痔の方におすすめの方法と言える内容になっています!外痔核の方が行った場合、痛みが増してしまう恐れがあります。あしからず...)
いよいよ陣痛の感覚が5分を切り、病院へ!
車中でもテニスボールに座りながら、移動する際の車いすの上でも自ら圧迫し続け、なんとか陣痛室までたどり着きました。
分娩直前に浣腸はすべきか否か?
筆者は第一子を出産の際に分娩前の浣腸を経験しました。第二子の出産の際は浣腸をするかどうか聞かれましたがパスしました。テニスボールを外す勇気がなかったのです。
【出産前浣腸の利点は...】
子宮口が開いているのが確認され、いよいよピークに達っするというときに浣腸!!?実際その時になって、なぜ今やる必要があるんだ?!と疑問に思いました(第一子出産時に経験済み)。その時は幸いなんとかトイレを済ますことが出来ため、分娩に集中出来たというのが利点。
【出産前浣腸の欠点は...】
陣痛なのか、腹痛なのかの区別がわかりにくく、陣痛の痛みとお腹を下した時の痛みがダブルになって、より辛かった。トイレで赤ちゃんも一緒に出てしまうのではないかと恐怖にかられた。
分娩時に赤ちゃんが汚染されるのを防ぐ目的だったり、産道を広くする目的で行われている分娩前の浣腸。浣腸をすることで陣痛を誘発するなどという説もありますが、最近ではそれらはあまり意味がないものとして考えている医師もおり、分娩前の浣腸は行わない病院もあるようです。
そもそも緩い便は痔を悪化させます。
浣腸をしなくても
分娩可能なわけですから、出てしまったら出てしまったで、しょうがない。開き直るのが一番かもしれません。
陣痛が始まって早い段階でトイレを済ませておくのも重要です。痔ではなくても、陣痛時のトイレはどこに力を入れたらいいのか困惑します。
とはいえ、痔持ちさんには便秘持ちさんが多いので便意をコントロールするのはなかなか難しいところ...
痔もち妊婦...いよいよ分娩!
ここまでは順調でしたが、いよいよ分娩台に上がるぞ!!!というときは専用の衣服に着替え、レギンスもショーツも脱がなくてはなりません。
いざテニスボールを外すと、今までカバーされていたはずの患部がフリーになり、
堪え難い重圧が...!!!「お尻が辛い!!!」
それを聞いた助産師さんはしばらくの間お尻を抑えてくれたのですが、不運なことに出産時じゃ助産師さんが1人しかおらず...さすがに赤ちゃんが産道を通り始め頭が出るという時は抑えているわけにはいきません。
再び解き放たれた状態になり...出産どころじゃないとまでは言いませんが、もちろん一番は赤ちゃんのことが心配なのですが、ふんばるにふんばれない。脳裏には常に痔のことが。
最も圧がかかる時を迎えるというのに、このまま放ったらかしには出来ない!筆者はとっさに分娩用の衣服を少し丸めてそれを押し当てるという行動に出ていました。(安心してください。その着衣はすぐに破棄しましたよ。)
手を離したのは最後の一踏ん張りのみなので、長時間負荷をかけることに比べたらだいぶマシだったんじゃないかと自分を褒めてしまったくらいです。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。
まとめさせていただきます。
まとめ
妊娠後期は、痔を悪化させないよう生活習慣を見直し、実行することが重要ではありますが、頑固な痔というものはすぐによくなるものではありません。
出産して初めて痔になるという方もおられるほど、出産時には圧力がかかってしまうということなので、最後の最後まで諦めずに抑え続けられるかどうかが、お産後の症状の善し悪しを分けると言えるのではないでしょうか。もちろん妊娠中に痔になってしまった場合、緩和策の実行はおざなりにしてはなりません。毎日コツコツとケアすることが重要であることに違いありません!!!
中でも、個人的にはトイレに携帯電話を持ち込まないというのが効果があると感じました。
陣痛時分娩時に気を付けたいこととしてあげておきたいのが...
■医師がおっしゃっていた「分娩時(排便時)にお尻に力を入れてはいけない」ということを常に頭の片隅に!
■陣痛が始まったらすぐにテニスボールを使用すること
■テニスボールは自らの体重で押し当てること(自分好みの強さに調節出来る)
■助産師さんが一人しかいなかった場合、分娩台の上で最も圧がかかる時は自分だけしか抑えられる人はいないということ(自分しかいないということ)
おかげでお尻にはダメージがなくなんとか現状維持。悪化は免れました。
この他にも、助産師さんにあらかじめ抑えてもらいたいという旨を伝えておくことも必要だと思います。
痔持ち妊婦が懇願すること
痔持ち妊婦さんのために...、分娩時の排便を防ぐために...、お尻を加圧するための出っ張りのある器具を分娩台に取り付けてもらえるとありがたいです。そういった器具の開発が進んでくれることを心の底から願っています。そしたらもう一人考えてみようかな...冗談ですが、これからご出産される痔主妊婦さんの分娩が少しでも快適になりますよう...この思いが開発者様のもとに届きますように!!!!!
どうしようもない...でもどうにかしたい!!!!!肛門科に行くことなく試せるものがあった...!!!いいものを見つけたので興味がある方は読んでみてください!↓中に戻せば楽という方必見です!
自分でできる脱肛防止!De-nice(デ・ナイス)は一般医療機器の脱肛防止用器具
現在は大人しくしている筆者のお尻ですが、昨年は産後3年目にしてひどい嵌頓痔核といういぼ痔を経験しました。
当時、子供の運動会を控えていたため、手術に踏み切ることもできず、とても辛い思いをしました。そうです...未だに時折痔が戦いを挑んできます。。。
おそらくその当時の原因は、バランスボール。。。腰痛対策のために長時間バランスボールを使用してしまったことによって、患部がうっ血してしまったようです。
何とか運動会までにイボをなくしたいと思いで患部をマッサージ、出てくるたびにしきりに押し戻していたところ、間違ったやり方だったのでしょう。イボを刺激してしまい、さらに腫れ上がりました。
結局肛門科を訪れることになったのですが、やはり手術をする以外は塗り薬や生活改善を行う以外方法はなかったのでした。下手にいじったおかげで治りが遅くなり、腫れ上がった分皮膚もしっかりスキンタッグを形成され...。下手にいじらずに安静にしておくべきだった。出ちゃったものを抑えておく栓でもあれば...と当時強く思っていたんです。
それが、あったではないか!!!!!
De-nice デ・ナイスは、脱肛を抑えてくれる器具。手を使わずにずっと抑えていてくれるなんて、とても画期的じゃないですか!!!しかも使い捨てなので衛生的。ちょっと高いですが、痔持ちからすると、試してみる価値はありそう。(注:陣痛時の使用はNGだと思います!)